五大流派と言われる「花柳流」「坂東流」「藤間流」「西川流」「若柳流」のうち、 「坂東流」を習っていました。
ダンス動画を見るのは好きだけど、自分が踊るのはあまり好きじゃなかったのに、 なぜか習っていた日本舞踊。
でもお稽古を通じて得られたものがたくさんあったので、そのうち5つをピックアップ!
1、足腰が鍛えられる
腰を落としてすり足で歩くのが基本なので、中腰の姿勢が多く地味に見えてけっこう大変。
どちらかというと上半身より下半身が鍛えられます。
西洋のバレエは上に跳ぶのに対し、東洋は下に沈む傾向がありますね。武道や茶道も畳に正座しますし。
2、表現力が磨かれる
踊りは観客がいて成り立つものなので、どう魅せるかという意識も大事になります。
表情や目線ひとつでも客席からは見えてしまうもの。
曲によっては演じる要素もあるため、演技の勉強にも役立ちます。
目線を高く、舞台正面を意識して立つなど人前に立つ機会にも度胸がつきます。
3、所作がきれいになる
扇子を持つ手の指先まで美しく魅せることを意識するため、自然と所作がきれいになります。
着物を着たまま立ったり座ったり、扇子などの小道具を扱うため、何気ない動きや立ち居振る舞いが優雅になります。
これは日常生活でも活きてきます。たとえば上司に書類を渡すとき。ただ渡しているように見えて動きがしなやかになる。
こういう小さなことが積み重なってあなたの印象が作られるのです。
4、日本文化に詳しくなる
私が習っていた坂東流は歌舞伎役者が家元なので、歌舞伎を観にいく機会が増えました。
自分がお稽古している曲を踊られてる役者さんが出た時は、自分の勉強にもなります。
同時に舞台では太鼓や三味線、笛などの演奏にも関心が向いたり、
日本文化に触れることで踊り以外の素養も自然と身につきます。
5、着物が着られるようになる
踊りが苦手な私がなぜ日本舞踊を習ったのか。理由はこれでした。一人で着物が着られるようになること。
そんなの着付け教室に行けばいいじゃない?と思うかもしれないが、
ただ着せられても着崩れた時に直せないんじゃ意味がない。
日本舞踊だったら着物着て動くんだし、否応でも着方を覚えるし身につくはず。
だってお稽古着=ジャージなんだから。週に何回か着ていれば身体に馴染んでくる。
着せられるのではなく自分が着る衣服として。これが「着物が板につく」ということなんだと思う。
ざっと書きましたが、日本舞踊を習っていて良かったと思う。
その道のプロになることだけじゃない、生活に豊かさを与えてくれるものだからだ。
とはいえ、お稽古を辞めてからはあまり着ていない私(^◇^;)
タンスの奥から引っ張り出して、日の目を見させてあげようかな??